専門・認定看護師の紹介
埼玉石心会病院看護部には、現在、1分野1名(急性・重症看護 1名)の認定看護師と、10分野14名(集中ケア 2名、緩和ケア 2名、皮膚・排泄ケア 2名、手術看護 1名、乳がん看護 1名、認知症看護 1名、摂食嚥下障害看護 2名、脳卒中リハビリテーション看護 1名、感染管理 1名、精神科 1名)の認定看護師が在籍しています。
専門・認定看護師からのメッセージ
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『患者さんの生活に合わせたケアを』
六反 勝美 《緩和ケア認定看護師》
1998年入職
東京女子医科大学附属看護専門学校 卒 / 副部長 兼 看護教育センター 師長 兼 [4D] 緩和ケア病棟 師長看護師としてもっと患者さんにできることがあるのでは?
そう思ったことが認定の資格を取ったきっかけです。より専門的な知識・技術を身に付け、さらにそれを院内のスタッフに伝えることで質の高いケアを実践する、という認定看護師の役割を担い、現在は緩和ケアチームの一員として、患者さんのケアとスタッフの相談役として活動しています。
緩和ケアチームは看護師のほか、医師、薬剤師、臨床心理士、ソーシャルワーカーで構成され、週1回の病棟回診、介入をはじめ、知識・技術や情報の伝達などを行っています。さらに病棟のリンクナースが緩和ケアチームと病棟の橋渡しとなり、緩和ケアの質の向上に努めています。
病院全体に緩和ケアチームの活動をアピールし、緩和ケアの質の向上を追求していきます。 -
『ストーマがあっても変わらない日常を支える』
森崎 紀代美 《皮膚・排泄ケア認定看護師》
2006年入職
明和看護専門学校 卒 / 看護教育センター 副師長皮膚・排泄ケアに興味を持ったきっかけは、外科病棟でストーマを増設された多くの患者さんに出会い、がん看護の一環としてストーマケアのできる看護師がいないとその人の日常生活全体を支援できないと強く感じたことでした。術前の話し合いとその後のケアによって、ストーマを増設してもそれまでと変わらない生活ができます。それを実現するために、患者さん自身に知識を持っていただくと同時に、看護師の皮膚・排泄ケアの質も上げていく必要があります。現在は外科病棟に勤務しながら、週1日 褥瘡回診をしたり、皮膚・排泄ケアの勉強会の準備などの活動をしていますが、今後は認定看護師として地域の病院等にも出向いて知識を共有していきたいと思います。
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『患者さんやご家族の生活を支援するために』
井上 明紀代 《皮膚・排泄ケア認定看護師》
2016年入職
埼玉県立北高等学校 看護専攻科 卒 / [4A] 救急総合診療科 神経内科 病棟 師長皮膚や排泄に関する問題を抱えながら生活をされている患者さんやご家族の生活をもっとしっかり支援することができたらという思いから資格を取得しました。現在は、総合内科病棟のスタッフとして、日常生活の環境を見直し、予防的視点からケアが提供できるようスタッフと協力して行っています。また、院内活動では褥瘡対策チームとして院内のケアの質の向上をめざし、勉強会や現場教育・相談なども行っています。
退院支援においては、多職種と連携し、患者さん本人やご家族の意向を尊重しながら、あらゆる面から今考えられる最善の方法で支援ができるよう取り組んでいます。 -
『楽しみながら食事を摂れるように』
木村 友美 《摂食・嚥下障害看護認定看護師》
2014年入職
昭和大学 卒 / [HCU] 低侵襲脳神経センター摂食嚥下障害を持つ患者さんは、全て病棟に入院されていると言っても過言ではありません。
現在HCUスタッフとして勤務していますが、脳血管疾患による摂食嚥下障害を生じ、口から食べることができない患者さんが多く入院されています。
脳センターへの異動時にNST委員としての役割を担うことになり、安全に食事を摂取できる環境を提供したいと思い、資格を取得しました。
口から食べることは、栄養状態を改善することだけではなく、QOLにも大きく関わります。患者さんが安全に食事を摂取できる、楽しむことができるように支援していきたいと思います。
NST回診、ポジショニング・食事介助・口腔ケアラウンドの活動をしながら、病棟スタッフと協働して、口から食べる支援をしていきます。 -
『私が目指すもの』
中嶋 美果 《脳卒中リハビリテーション看護認定看護師》
2016年入職
帝京高等看護学院 卒 / [4B] 低侵襲脳神経センター 主任脳卒中を患った患者さんに早期からリハビリテーション介入ができ、障害された機能をより元の状態に近づけられるよう、また障害がある事を受入れ、患者本人に合ったQOLを送れるよう支援することを目指しています。
我々看護師が介入する上で知識はもちろんの事、全スタッフが共通したケアが提供できるよう組織だてた介入が最も重要であると感じています。
そこで求められる認定看護師は、自ら行動し、見本となる姿を見せなくてはならないと思い、日々、業務に携わっています。 -
『忙しい中にある達成感を感じる』
石山 真 《認知症看護認定看護師》
2009年入職
帝京平成大学 卒 / [5D] リハビリテーション科高齢者看護には関心があったものの、認知症者への看護は対応に困ることが多く苦手でした。看護に携わる中で「認知症患者は何を考え、何を求めているのか」を考えていくことが認知症者への看護に繋がると思い『認知症看護認定看護師』の資格を取得しました。
今では、認知症患者と接する中で、その人の想いや考えに寄り添った看護をするためにできることをカンファレンスし、実践していくことが楽しく認知症看護の奥深さを感じています。
認知症看護認定看護師だけが認知症患者に関わるのではなく、少しでもスタッフが認知症患者に対して「少しでも安心できる看護と環境の提供」ができるよう教育を行っていくとともに、多職種との連携・協働を行いながら病院全体の認知症患者へ更に質の高い対応ができるよう努めていこうと思います。
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『少しでも患者さんが安楽でいられるために』
福里 太輔 《集中ケア認定看護師》
2006年 入職
鹿児島医療センター附属鹿児島看護学校 卒 / ICU 主任疾患による苦痛を感じている患者さんや治療が奏功しない患者さんに対し、適切な看護ケアを提供できないことが多くありました。それらの経験をするなかで、「患者さんにもっと質の高い、良い看護を提供したい。」「患者さんが安楽でいてほしい。」という思いを抱くようになり、『集中ケア認定看護師』資格を取得しました。
現在はHCUのスタッフとして直接患者さんにケアを提供し、その一方でHCUスタッフの現場教育や院内スタッフを対象にフィジカルアセスメントを中心とした教育も行っています。
今後も自己研鑽に努めるだけでなくスタッフ協働して、「患者さんが少しでも安楽に、最善の治療を受けることができるための看護ケア」を提供していきたいと思います。 -
『「患者さんの安心・安全・安楽」がモットーです』
岩﨑 多絵 《手術看護認定看護師》
2001年入職
国立病院機構西埼玉中央病院附属看護学校 卒 / 手術センター 主任手術センターの看護師は、手術を受ける患者さんの手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するために外科医や麻酔科医、関連部署と連携しながら毎日手術を行っています。手術室スタッフが自信とプライドを持って器械出し業務・外回り業務に当たれるよう、手術看護認定看護師としてサポートしていきたいと思っています。
患者さんは「手術をしてもらっているから...」という思いで、言いたいことを言えない事もあるのではないかと思います。また、全身麻酔によって眠っているために言えない事もあります。そんな時、手術室の看護師が代弁者となり患者さんの気持ちを汲み取り、ケアすることで安心して安楽に手術が受けられるのではないかと考えます。手術を受ける「患者さんの安心・安全・安楽」をモットーに、スタッフと共に手術看護の質について考えていきたいと思います。