6月15日(水)
2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊さんが、雑誌の記事に
こんな風に書かれていました
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自分とは何か?
人間が今あるのは、奇跡のような幸運に恵まれてきたからだ
46億年も前に地球という惑星が誕生した
その惑星には海という大量の水があった
やがて、その海に生物が誕生し、気の遠くなるような時間を費やして進化した
まさにいくつもの幸運に恵まれて、現在のわれわれ人類の姿があるわけだ
・…中略・・・・
今の自分の境遇に不満を持っている人もいるだろう
願いも叶わず、希望さえも失くしかけている人もいるだろう
しかし、それらを抱えながらも、今生きている奇跡のような幸運に心を馳せることだ
人間として生まれたという奇跡のような幸運
その原点を見つめることが大切だと思う
人類の進化とともに科学も発展を遂げてきた
今や人間は、脳のしくみさえも解き明かそうとしている
脳の働きまでもが科学的にわかるようになってきた
しかしそれは、究極的に人間を解き明かすものではない
なぜなら人には心というものがあるからだ
脳のしくみを解き明かしている科学者さえも、実は自分の事が分かっていないものだ
結局は、自分自身を理解することが最も難しいことだと言えよう
自分とは何なのか
自分は何のために生まれてきたのか
誰もがその疑問を胸に今を生きているのだろう
そして、その答えを見つけられる人間は、おそらく一人もいない
だからこそ人は、生きていけるのだ
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自分について考えてみる
自分の周りの人について考えてみる
いろんな人がいるし、いろんな自分がいる
楽しいね!!
看護部長 粕谷文子