涙の理由

普段はあまり電車には乗りませんが、

外出先から帰る電車にのったとき、

向かいに座っている若い女性が文庫本を読んでいました

 

電車の中で本を読むのは、ごく普通の風景だったので

別段、気にも留めていなかったのですが

 

その女性、

大粒の涙をポロポロと流し始めました

初めは、涙を流していることさえ気づいていないのかと

思うほど、本に夢中になっていました

 

そのうち、手で涙をぬぐうようにしていましたが

本を読むことをやめることはなく

読みふけっていました

 

なんの本を読んでいるんだろう?

どんな内容なのか・・

すごく気になりましたが、知るすべがありません

 

だけど、いいなあ、とうらやましくなりました

自然に涙が出る感性、感動するこころ、

 

日々、いろんなことがありますが

喜怒哀楽は人間の特権ですよね

喜んだり、楽しんだり、いろんなときに涙を流します

怒ったり、悲しんだりはちょっぴりのほうがいいかもしれないけれど・・

 

感性豊かなおねいさん、ステキでした

それにしても

何を読んでいたのか、気になります

 

看護部長 粕谷文子

 

 

 

 

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