バスの中で

乗り込んだバスに、小さい女の子とお母さんらしい女性が乗っていました

 

バスの中で小さい子を見かけると思い出すことがあります

 

・・・・下の子が2歳・上の子が小学校1年生だったと思います

3人で、バスに乗って、どこかへ出かけるということがありました

 

子供にとって、停車を知らせるブザーを押すことは

特別のことだったらしく

2歳の弟は胸を躍らせていました

 

私は、降りないところでブザーを押されてはたいへんなので

「お母さんがいいって言ったら押すのよ」と何度も言い聞かせ、

やっとその瞬間を迎えようとしていました

 

ひとつ前のバス停を過ぎ、いいよ!と言おうとしたとき

 

ピンポ~ン!!

と車内にはいつものブザーの音が響き渡ったのです

 

驚いたのは、私も息子も同じ

え”~

 

そして、その犯人?は、上の子でした

 

弟はバスを降りても泣きじゃくり

私は、弟を泣かせた姉にいらつき

ブザーを押した上の子は、ふてくされていました

とても楽しくないお出かけになりました

 

今思うと、ブザーを押すのは、6歳の子にも

特別だったのかもしれません

 

おかしなことを思い出しました

今日のバスの中の親子はとても楽しそうにお話ししながら

バスに揺られていました

 

看護部長 粕谷文子

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