主任さんたちへ  年頭のご挨拶

主任会議の30分をいただいて、

看護部長としての新年の思いをお話しました

時間の取れる科長さんにも聞いてもらいました

 

自分自身の問いにもなりますが

狭山病院をどんな病院にしていきたいか・・

看護部をどんな組織にしていきたいか・・

 

私たちは誰のためにいて、何をする人なのか

 

狭山病院で働くすべての看護職に、思いをめぐらせてほしい

 

 

少し長いですけど・・抜粋です

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 新年明けましておめでとうございます

看護部長として年頭のご挨拶をさせていただけて、大変うれしく思います。

それでは、年頭所感ということで、今考えていること、そして今後に思うことをお話しさせていただきます。

 

昨年の石心会の理事会で、狭山病院の新築移転が本決まりとなり、平成29年11月開院を目指していくこととなりました。急性期の病院としての使命を果たし、地域医療に貢献する事に変わりはありません。また、埼玉県の西部地域の医療圏を視野に、病院の名称変更も決定しています。

まず、はじめに考えることは、この狭山病院を、どんな病院にしていきたいか、看護部をどんな組織にしていきたいか、ということです。

 

そして、私たちは、誰のためにいて、何をする人なのかを、看護職一人一人に思い起こしてほしいと思います。

 

日本看護協会研修センターの教育担当者が口癖のように言われていたことがあります。

「組織を愛してますか?スタッフをあいしてますか?」

組織を愛するとはどういうことなのか、スタッフを愛することは?

私が考える組織を愛する事とは、組織理念・目的を共有し・目標に向かって活動する事。

スタッフを愛することは、大切に育みながら、看護師として成長するための支援と環境を提供する事。

さて、

医療をサービス業と位置づけ、顧客(お客さん)は患者さん・家族・病院クリニックを利用するすべての人です。お客さんがあっての仕事です。もちろん病院というところは営利目的で医療を行うところではありませんが、経営が安定していてこそ、良質な医療の提供ができるのです。私たちがサービスとして提供するものは質の良い医療・看護です。顧客の満足がどこにあるのか、患者さんにとって患者さんのためには、何がいいのかを、常に考えていきたいと思います。

 

質の高い医療とは、科学的(医学的)根拠に基づいた高度な医療であり、相手を尊重した患者主体の医療に他なりません。石心会の理念をすべてのスタッフと共有していきたいと思います。

 

次に、顧客満足は職員満足があってこそ、ということです。

ここにいらっしゃる方々は、主任さん科長さんなので、スタッフは顧客という考え方もあるかもしれません。いずれにしても、働く人たちがやりがいをもって、いきいきと働く環境をつくっていきたいと思っています。

 

いきいき働ける環境とは、スタッフの適性に合った役割分担と、権限委譲と考えます。主体的に考え、成果に結びつく過程に満足感を得る、管理者はフォローし応援する、小さな成功体験が積み重なることで、多くのチャレンジができる、そんな関係性が、人も組織も育ててくれるのだと思います。

主体性と自律性を考えると、そのシステム作りも病棟編成も、部署ごとに違っていていいという考えにいきつきます。それぞれの病棟・部署で患者の層や疾患が異なるし、外科や内科では、1日の業務の流れも変わってくる。もちろん所属のスタッフも違うし、必要とされるチームにも変化があるのです。看護方式や夜勤体制、勤務シフトなどなど、現場のナースたちが働きやすく、患者さんにとっても良いことを、どんどん検討し、提案して、取り入れていってほしい。

 

職員満足と働く環境の整備についての取り組みとして、

昨年、看護協会の支援を受けて、ワークライフバランス推進ワークショップに参加しました。9月にアクションプランを作成し、4か月がたちました。すぐに成果を上げることは困難ですが、プロジェクトメンバーにいろいろな職種にも入ってもらえるように、地道に努力していきたいです。

 

職員に選ばれる病院・職員満足の指標の一つとしては定着率(離職率)があげられます。

 

離職率というのは大概の場合、看護部全体の年間の数値となりますが、これはあまり意味を持たないのではないかと思っています。離職率は、部署ごとに評価することが必要なのです。退職者の数や退職理由などから、職場の問題点や育成計画の検討など見えてくるものがあるからです。ぜひ自部署の労働環境を把握し、ナースの定着にむけて、提案をしていただきたい。

 

ヘルスケアの変化は、加速度を増しているように感じられます。

・病院中心のケアは、在宅(コミュニティ)中心となり、地域医療・地域の力

・入院治療から外来治療へ、在院日数の短縮、セルフケア能力

そして、患者の自律(意思決定)を支える、患者参加型医療となっています。

医療のヒエラルキー構造は息をひそめ、ラウンドテーブル型・チーム医療が主体です。

 

当院でもチーム医療において、様々な活動をおこなっています。NST・褥瘡・医療安全・感染・緩和などなど、部署にリンクスタッフをおく委員会もあります。

今年度は、さらにチーム医療を充実させることを目標にしています。

これまで、看護部内での委員会は、活動にあわせて、病院全体の活動となっていきます。 

石心会の存在意義、救急病院としての使命をもう一度考えますと、救急問題に早急に取り組まなければなりません。

新年会での統括院長のお話し、石井理事長のメッセージもそのことに尽きると思います。

新病院に向けての5年間は1年1年が大切となっていきます。毎年毎日、様々な課題と向き合っていかなければならないと思います。

マネージャーの皆さんには自分の部署をどのような部署にしていきたいか、目標を・夢を・ぜひ、スタッフに語っていただきたい。

最後に

ここにいる皆さんと、そして、3事業所看護部職員459人とともに、自分たちが暮らすこの地域の保健医療福祉をより良いものとすべく、頑張っていきましょう

 

ご清聴ありがとうございました

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看護部長 粕谷文子

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