川越駅にて
次の電車の出発までの20分を駅中のパン屋さんで
コーヒーを飲みながら、待っていた時のこと、
私が座った席は、通りに面したカウンター席
何とはなしに、通行人を人間ウオッチングしていた時、
お隣の初老のご婦人が、「川越も観光客が多くなってきたけど、まだまだ田舎ねえ」
とおっしゃっていました。
私に話しかけてくださったのかしら?とちらっと横を向くと、そのご婦人は
「みんな、黒っぽい服ばかりきているわァ」「そお思いません?」
今度ははっきり私に向かって話している様子。
確かに街ゆく人のファッションはものくろでしたが・・
それが田舎ということになるのだろうか?
それにしてもこのご婦人のお話のしかたが、とてもきれいな日本語で
やさしくていねいであったので、私は、
「どちらかの先生でいらっしゃいますか?」とお聞きしたところ
少しびっくりされた様子で
「そうみえますか?いやだわ、もう何年も前なんですよ。」と
このご婦人。
地元の中学校で先生をされていたそうです。
そして、陸上部の先生で、ご自身も高跳びで大きな大会にも出られたとか・・
そんなこんなな話をしているうち、20分はあっという間に過ぎ
電車を1本見送ることになってしまったのですが、
ご婦人に
「あなた、お目が高い!」とほめられたこともあり、
なんだか、ほっと
温かな出会いでした。
人との出会いってすてきだなあ