ここ数年、この言葉に深く考えさせられます。
先輩方は自分の経験の披瀝や情緒的な援助等を後輩の指導に入れることは多々あると思います。しかし、生物学的に生理学的に説明してごらんなさいと言われるとどうでしょう?体位交換は2時間毎にやる、患者の位置はこれでいいと見た目で納得し満足していたケアについて疑問に思うこともなく指導していました。
縟瘡予防についてデンマークの看護師からポジショニングについて学びました。その講習の場でその根拠に基づいた説明がされ、まさに目から鱗の状態でした。
現在は研修では必ず取り入れています。そして、実際患者役になって体験してもらうことでさらに認識を深める取組もしています。
私が生まれる100年前に書かれたナイチンゲールの看護覚書に述べているように、適切なケアは患者の治癒能力を高めます。
常にこのことを意識してケアしていきたいですね。
看護科長 大原絹代