健康塾で講師をした日、「ご無沙汰しておりました。」と女性から声をかけられました。19年も前に集中治療室で看護した18歳のT君のお母様でした。その頃と変わらぬ凛とした素敵な笑顔です。健康塾のチラシの名前を見つけてくださって、お忙しい中、私に会いに来てくれたのでした。T君は「その時のことを覚えないけど、元気にしています。もう、37歳になります。彼が書いた絵葉書なんです。」と丁寧に書かれた絵葉書をくださいました。その絵葉書や写真から元気な様子が伺えました。良かった…。ずいぶんと時間が流れ、私たちは病院の中のほんのわずかな関わりでしかなく、その当時、力になれることがあったのだろうか?とお母様に問いました。お母様は、「武内さんから優しく声をかけてもらったことがありがたかった。」と話されました。
今は、お母様からのその言葉が私の励みになっています。ありがとうございます。
看護科長 武内 三枝