11/22(金)・29(金)に看護補助者対象の研修会を開催しました。
普段から、患者さんの食事介助をすることの多い看護補助者へ、安全な食事介助方法について、今年4月に入職した摂食・嚥下認定看護師の馬場看護師による「安全な食事介助のポイント」について研修を行いました。
講義の中で、
①眼をつぶって鼻をつまみます。
②その状態でチョコ味のポッキーとイチゴ味のポッキーどちらかを食べてもらいます。(もちろん味は内緒で)
すると、チョコ味のポッキーと思っていたらイチゴ味のポッキーを食べていた。など、正しく味を当てることができませんでした。
普段はあまり意識していませんが、人間は5感(視覚、触覚、嗅覚、味覚、聴覚)を使って食事を摂取しているのです。5感を無視した食べ方は何を食べても分からない食事になってしまいます。
皆さんも是非体験してみてください。
また、きざみ食、ミキサー食など患者さんと同じ食事を使って補助者同士ペアになりいつものように食事介助をしてもらいました。
・立ったまま介助する
・黙ったまま患者役の相手の口に次々に食事を入れるなどの食事介助を行いました。
そして、患者役の感想は
「味わう間もなく次の食事がきてしまう」。「何を食べているのかわからない。」など患者さんの気持ちを知る体験ができました。いつも何気なく介助していた方法が、実は患者さんにとって、つらい食事の時間になっていたことがわかりました。
目で見て舌で味わって、楽しく食事を摂取することは、疾病からの早期回復につながります。また誤嚥を防ぐために姿勢を正す、食事に集中できる環境を整えるなど、当たり前のことですが、とても大事なポイントであることを学び直した研修でした。
看護補助者研修担当