約1か月半ぶりの集合研修。
集中ケア認定看護師 2名による『フィジカルアセスメント』についての講義です。
フィジカルアセスメントとは、「フィジカル=身体的な」「アセスメント=情報」を意図的に収集・判断して共有する思考過程を意味する言葉で、問診とフィジカルイグザミネーションを用いて身体的健康上の問題点を明らかにするために、全身の状態を系統的に査定することです。「必要な看護ケアを明確にし、根拠に基づく看護ケアを行う」「実施した看護ケアを評価する」ためにフィジカルアセスメントを行います。
今日の研修は、「患者の身体的ニーズを捉えるために必要なフィジカルイグザミネーションを身につける」こと、「問診・視診・聴診・触診・打診の留意点を知り、実践できる」ことを目標に行われました。
フィジカルアセスメントは患者の心身の侵襲を少なくするために、以下の5つの手順(フィジカルイグザミネーション)で行います。
①問診:患者の訴えを聞く
②視診:患者の全体を観察し、身体の機能も異常がないか確認
③触診:患者に触れて、皮膚の状態や痛みの部分を正確に知る
④打診:患者の身体の表面をたたいた振動から、ガスが溜まっているかなど内部の状態を知る
⑤聴診:聴診器を使用し、呼吸音や心音、血管音、腸音などに異常がないか確認
具体的にどのように行うのか、同期と一緒に確認しながら、研修が行われました。
患者さんの訴えは、臨床ではよく耳にすることばかりです。
その中から命に関わるのか、緊急性はどうなのか、最悪な場合どう動くのかをイメージするスキルを高めていく必要性があります。
今日の研修で学んだことは、「ナーシングスキル」-自宅でも利用可能!な オンライン看護技術教育ツール-でも確認ができます。
日々 学ぶことが多く大変だと思いますが、この経験を臨床の場でしっかりと活かしていってください。
看護教育センター