質とはどういうものか
質を向上する・質の高い〇〇
看護の質は・・どういうことか、医療の質も考えなくては・・
1年半前、看護部長になった時に
看護部の目標として、そして自分の目標を明確にするために
自分の所属部署の評価と分析を行いました
その中で
質の構成要素として考えたことは4つ
医療安全・業務の適正化・患者満足・職員満足です
看護師は専門的な知識と技術を持って、
看護を提供していく使命を受けています
社会から注目され、期待されています
質の確保と向上するための努力は、倫理綱領にも示されているとおりです
いろいろ考えていると、そもそも質ってなんだろうか
と思ってきて、というか、わからなくなってくる
質・・・品質・・Quality
辞書によると
提供される製品やサービスについて、買い手側である顧客が求める特性との合致度と考えられる(合致度が高ければ品質が高いといわれる)
医療も看護もサービスという位置づけであると考えると
買い手というのは、病院・クリニックを訪れる患者さん
患者さんが求める特性というのは、苦痛の排除・健康増進・心身の安定・・などなど
患者さんが求めるもの
それは、安全であり、安心であり、病気が治るということが一番
治ることが叶わない場合もあるけれど
患者・家族が納得できる医療を受けられることも大切
医療者の寄り添う心や笑顔も
十分求められているのではないかしら
物事の感じ方は、個人によって全く違うものとなりますが
同一人でも、時間や場所によって、見方が変わることも少なくありません
孫引きで恐縮ですが、こんな詩をみつけました
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人が時間をかけるのは、要領が悪いから
自分が時間をかけるのは、丹念にやっているから
人がやらないのは、怠慢だから
自分がやらないのは、忙しいから
言われていないことを人がやるのは、でしゃばりだから
言われていないことを自分がやるのは、積極的だから
人がルールを守らないのは、恥知らずだから
自分がルールを守らないのは、個性的だから
人が上司に受けがいいのは、おべっか使いだから
自分が上司に受けがいいのは、協力的だから
人が出世したのは、運がよかったから
自分が出世したのは、頑張ったから
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人をみて、あれこれ思い悩むこともありますけど
自分をしっかり見つめてみる時間もあったらいいですね
質の話にもどりますけど
質を上げることは、だれのため?
もちろん、サービスの提供を受ける患者さんのためですよ
だけど、それだけではないですね
そうすることで、自分が成長することです
より良い人間となるために、より輝ける自分になるために
今日の先の未来の自分ののために
看護部長 粕谷文子