今日は、集合研修。
久しぶりに、1年目看護師の同期が集まりました。
「患者理解を深めるようⅠ -看護過程Ⅱ ステップアップ- 」では、看護師長2名により、看護診断・看護過程の展開について、『NANDA-Ⅰ看護診断』を用いて講義が行われました。
「看護師の仕事」といえば、一般的な認識として、治療を行う医師の補助や患者さんの身の回りのケアが挙げられます。どちらも重要な仕事ではありますが、実はそれだけではありません。看護師にとって最も重要な仕事、それは「看護診断」です。この「看護診断」は医学に基づいた医師の診断とは別に、看護師がくだす看護上の診断のこと。医師の治療で、たとえ病気そのものは回復に向かっていたとしても、眠れない・孤独・不安…など様々な後遺症を併発してしまう場合があります。そんなとき、それらのサインを逃さずキャッチするのは、患者さんと触れ合う時間の長い看護師の役目。看護師は、的確なアセスメントで状況を把握し、患者さんにとって今、何が必要であるのかを見極め看護診断し、改善へと導く看護治療を計画します。そして、この「看護診断」がきっかけとなり、それぞれの専門医療チームを動かしていくケースもあるのです。
今日の研修はその導入編。患者さん・家族のニーズを知り、看護過程を考えるきっかけとなれば嬉しいです。
また、「医療安全を理解しよう」では、医療安全対策室 師長は講師となり、医療安全へのカギとなる考え方を学ぶこと・現場で起こりうる医療事故を学ぶことを目的として講義が行われました。
インシデント・アクシデント報告の必要性を理解し、事例から安全行動を理解することができるようになっていくことを期待します。
今日の研修を臨床の場でしっかりと活かしていってください。
看護管理室